売れない・伝わらないネット広告デザイン10個のポイント

弊社はさまざまな企業さまに、ネット広告の運用を代行しています。
日々多くの広告バナーや動画広告を作成する中で、売れる広告や集客できる広告には、たくさんのパターンがある一方、売れない・お客さんが集まらない広告には、お決まりのパターンがあるな・・・と気付きました。
たとえプロのデザイナさんにお願いする場合であっても、そういった落とし穴、NGポイントが分かってないと、売れない・お客さんが集まらないデザインで作ってしまい、その結果「ネット広告は効果が無いんだな」と誤った認識に着地してしまいます。

そこで今回の記事は、「売れない・伝わらないネット広告デザイン10個のポイント」とし、「こういうネット広告を作ってしまうと売れませんしお客さんに伝わりません、気をつけてくださいね」というポイントをお伝えします。

自社で作った広告デザインに当てはまる項目が無いかチェックしたり、またはこれから作るデザインを少しでも良くするためにご活用下さい。
さらにこの動画の内容をまとめたスライドもご覧頂けます。

それでは行きましょう。
まずは静止画バナー・動画広告の両方に言えることです。

1. 要素が多すぎる

せっかく広告を出すわけですから、たくさんの事を伝えたいという気持ちは分かります。
しかしその気持ちが先行しすぎて、ひとつの広告であれもこれも伝えようとするバナーをよく見かけますが、これは無理があります。

こちらはサンプルの学習塾のバナーです。

合格実績・駅チカ・講師プロフィール・指導スタイル・対象年齢・口コミ・無料体験など、たくさんの要素をひとつに詰め込みすぎです。
その広告で伝えたいのが、実績なのか、駅チカつまり通いやすさなのか、口コミが良い事なのか、無料体験があることなのか、見ている人は混乱してしまいます。

ネット広告はスペースが非常に小さいので、チラシ広告の要領で作るとこのようなデザインになってしまいがちです。
メインで伝えたいことはひとつに絞り、サブで2つほど沿える形にしましょう。

2. どこのビジネスなのかひと目で分からない

店舗を構えてその地域の方々に来て頂くというタイプのビジネス、またはその地域のお客さんのところに訪問する、いわゆるローカルビジネスでは、地域名・商圏名をバナーの中に必ず記載してください。

広告は、それを見た人が自分に関係あるのかどうかをまず見極めようとします。
その時に自分の住んでいる地域の広告だと伝われば、目が一瞬留まります。
バナーの中に住所を記載するという意味ではなく、「〇〇駅そば」とランドマークを書いたり、「〇〇市全域に伺います」など、地域や商圏を記載してください。

私はバナーをデザインするときに地域名を、最も目に付きやすい左上に入れる事が多いです。
ローカルビジネスのバナーでは、地域名の記載はそれくらい大切です。

3. コントラスト不足

オシャレなデザインを狙うと、しばしば淡い色の組み合わせ選ぶ事があります。
しかし淡い色同士の組み合わせは、オシャレである一方、読みづらいことが多いです。

これは背景色と文字色のコントラスト比、つまり明るさや色の差が小さい場合に起きがちです。
例えば白背景に黒文字はコントラスト比が大きく読みやすいですが、このような淡いブルーに淡いオレンジだと、ほとんど読めません。
文字サイズを大きくしたり、または文字を太くしたりといった回避方法は一応ありますが、いずれにしてもデザインの難易度が高いです。

オシャレなデザインがダメというわけでは決してありませんが、読みづらかったら広告としては本末転倒です。
あくまで広告は、伝わる事を優先させてください。

なおコントラスト比をチェックするホームページがありますので、「これ読みづらいかな?」と思ったらそこに背景色と文字色を入れてチェックしてみてください。

4. 何をして欲しいか分からない

広告では、これを見た人に何をして欲しいのかを明確に伝えましょう。

例えばホットヨガのスタジオが新規オープンするとして、そのまま「ホットヨガ新規オープン!」だとスルーされます。
クリックして欲しいのであれば、「初月無料で会員登録」「お得な回数券を購入」などのボタンを付けて、広告を見た人にやって欲しいことを明確に伝え、アクションを促してください。

5. 知られていない固有名詞

みなさん「シェイクアウト」ってご存じですか?
これは地震防災訓練のことで、大分市でもシェイクアウト訓練として毎年9月1日に放送やサイレンが鳴ります。

しかしシェイクアウトという単語は、一般的にはほとんど知られていません。
この知られていない単語をベースに、例えば「シェイクアウト大分に参加しよう」というバナーを作っても、見た人は何のことか分かりません。

この手の、知られていない固有名詞をメインに打ち出す広告は、とてもよく目にします。
例えば「わくわくファミリーフェスタ」だと何のイベントなのか分かりません。
書くのであれば必ず「住宅展示会 わくわくファミリーフェスタ」として、それが何のイベントなのかひと目で分かるようにしましょう。

これはオシャレな店名の、カフェや美容室などの広告にも同じ事が言えます。

6. 文字が小さい・多すぎる

バナー広告のデザインは、1,200×1,200ピクセルなどのサイズですので、デザインソフトの画面上で大きく表示しながら作ります。
しかし実際に表示される場合は、手のひらに入るスマホサイズです。
実際にこのサイズで表示されて果たして文字は読めるのか、それをイメージしながら作って下さい。

そしてそもそもなぜ文字が小さかったり多すぎたりするのかというと、それはひとつ目でお伝えした、「要素が多すぎる」というところにも係ってきます。
要素を減らせば文字サイズも大きく書けますので、小さくて読みづらいという問題も解消できるでしょう。

7. ひとつしか作らない

実はネット広告は、同時に複数の広告を配信できる仕組みです。
成果につながるコツは、いくつかの広告を同時配信してみて、「何を言えば反応が良いのか?」を検証することです。

学習塾で言うと、合格実績・個別指導・無料体験等の広告を別々に作って配信することで、何を伝えれば問い合わせにつながるのかを突き止めるという事です。
この検証を繰り返すことによって広告で何を伝えると良いのかという知見が溜まって行き、広告効果がどんどん積み上がっていきます。

広告を作るというとつい表現、つまり「どのように伝えたら良いか?」を色々と試したくなってしまいますがそうではなく、まず先に試すべきは「何を伝えれば反応が良いのか?」を検証することです。
これをやらないと、ネット広告費が使い捨てになってしまい、毎回ゼロからのスタートを繰り返してしまうので注意してください。

8. メッセージが売り手目線

広告に記載するコピーやメッセージは必ず、それを読むお客さん側の目線に立って書いて下さい。
例えば新しいコーヒー豆を販売するとして「〇〇豆、新発売」と書いてもお客さんはピンと来ません。
新発売なのは売り手側の都合にすぎず、お客さんにとっては新発売かどうかはどうでも良い事だからです。

そうではなく「とても深い苦みでケーキやチョコレートなどにとても良く合います。新発売記念として600gで送料無料」など、お客さんにとって役に立ったり、参考になったり、具体的なメリットになるよう、メッセージの目線を意識して書いて下さい。

9. 本題までが長い

ここからは動画広告についてです。
これはTVCMをネット広告に流用する場合に非常に良くあるケースです。

TVCMはTV画面に表示されれば、15秒なり30秒なりひとまずは最後まで流れます。
ですからその時間内で、起承転結の順に伝えたいことを組み立てられます。

しかしネット動画広告は例えばYouTubeインストリーム広告は5秒、SNSショート動画広告だと一瞬でスキップされます。
そのためTVCMと同じような起承転結で構成してしまうと、「起」の部分でスキップされて何も伝わらない、という事になりがちです。

例えば「ふるさと、大分の豊かな自然で育った美味しいお米を贅沢に使い・・・」みたいな感じですと、TVCMなら良いのですがネット動画広告では最初の「ふるさと」の時点でスキップされます。

ネット動画広告を配信する人は、表示される事にお金を払いますので、表示されたけどクリックされなかった、または表示されたけどすぐスキップされた、というのは損してしまう仕組みなのです。
最初から「大分お土産に〇〇せんべい」と大切な事を伝えましょう。

10. 文字がセーフゾーンからはみ出している

InstagramやTikTok、YouTubeショートなどの縦型動画枠に広告を配信する場合、セーフーゾーンを意識しなくてはいけません。
これら縦型動画枠はほとんどの場合、右側にいいねなどのリアクションボタン、下に広告主名や説明文などが表示されます。そのため、このエリアを除いた「セーフゾーン」と呼ばれる範囲内に文字などを配置しなくてはいけません。

セーフゾーンからはみ出す形で文字などの重要な要素を配置してしまうと、見えない・読めないなどの問題が起きます。

また各媒体ごと、例えばInstagramのリールとストーリーズではセーフゾーンの範囲が異なりますし、再生時間が経つと範囲が狭まったりもします。
そう考えますと、縦型動画広告でどの媒体でも安全に要素を配置できるエリアは、思っているよりもかなり狭いです。この事に留意しつつ作成しましょう。

まとめ

以上10個、売れない広告デザインのポイントをお伝えしました。
ぜひ広告をデザインする際は、こういった点に注意しつつ進めてください。

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