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大分でネットショップをやってる方、お店のネット広告を出してる方、これから出稿しようとしてる方へ、ぜひともこれを知っておいて頂きたく今回は記事を書きます。

こちらのニュース、ご覧になった方は多いかと思います。

電通、デジタル広告で”不適切取引”の裏事情 顧客トヨタの指摘で発覚、広告の未掲出も

電通「不適切と表現したが、まあ、不正です」 「過大請求」記者会見の一問一答

「電通さんみたいな大きいところと取引ないし、ウチは関係ないよ」と思ったら大間違いでして、これはネット事業に関わる多くの方に関係する事件なのです。

要は「実際よりも費用を多く見せかけた」という話なのですが、どうしてそんなことが起こりうるのかというと、広告主さんはネット広告の代理店さんと契約した場合、広告の管理画面を見せてもらえないケースがあるからです。

えっ、管理画面を見せてもらえないの?

GoogleAdWordsの管理画面
GoogleAdWordsの管理画面

管理画面とはこういった感じの、広告の設定や出稿結果が分かる画面のことです。クリック数や使用した広告費などはこの画面に表示されています。

実は、管理画面を広告主さんと共有しない代理店さんは多いです。

広告主さん側からすると「お金を出しているのはウチなのに、管理画面を見せてもらえないってどういうこと?」と思われるかもしれませんが、代理店さん側にも理由があります。

そのうち一番大きなものは、「広告をどう設定するかは、その代理店さんのノウハウだから」だと思います。

この設定(これを「アカウント構造」と言ったりします)は広告主さんの事業内容、案件の達成目標などによってかなり大きく変わります。

代理店さんは案件が始まる時に「のちのちどんな運用をするのがこの広告主さんに対してベストか?」というのを一生懸命考えて、オリジナルのアカウント構造を作ります。ここに大きなノウハウが詰まっているのです。

しかし広告主さんと管理画面を共有して自由に見られるようにすると、広告主さん側でそれをコピーできるため、契約を切ってあとは自社内で運用するなんて事ができてしまうのです。

代理店さんに運用をお願いすると運用代行費がかかるため、そこを節約したいということです。

そこで、管理画面はお見せできませんがレポートで報告しますね、という話になるわけです。

ただそうなると、「いくら使ったのか、クリック数が何回で申込数が何件だったのか?」について、レポートを信じるしかなくなります。

ほとんどの代理店さんはレポートの改ざんなんて絶対にしませんが、今回の事件はこれをやってしまったため、業界全体の信用に関わる大問題となっています。

契約時に必ず確認してください

まず最初の契約時に、「管理画面を共有するか?」について、必ずお話をしてください。

おそらく代理店さんの契約書にはその旨が書かれているはずで、そこに気づかないまま契約をしてしまうと、もうどうしようもありません。

管理画面の数値を確認する5つの方法

管理画面を共有しない代理店さんとお付き合いする場合、広告主さんがどうやって各種数値を確認すればよいか?について、5つの方法をご紹介します。

数値の正確性や実現可能性などを考慮して、オススメの順に並べてあります。

※以下はGoogleAdWordsを想定しています。他の媒体ではできないものもありますのでご注意ください。

管理画面への「読み取り専用権限」をもらう

これが出来ればベストです。

管理画面の、アカウントの設定→アカウントのアクセスから
管理画面の、アカウントの設定→アカウントのアクセスから

「設定を変更されると困る」が理由の代理店さんへはこれを依頼してみましょう。

AdWords アカウントのアクセス権に関する概要 – AdWords ヘルプ

デメリット:管理画面は見えてしまいますので、「ノウハウの流出」が理由の代理店さんには断られます。

自動レポートを送るようにしてもらう

自動レポート機能というものがあり、レポートを送ってもらうことができます。これは日次や週次などから選べます。

AdWords管理画面に標準で付いています。
AdWordsに標準で付いています。

これであれば管理画面を公開する必要がありません。

デメリット:AdWordsの各種数値は日をまたいで変わることがあります。コンバージョン数が増えたりしますので、自動レポートの数値を合計したものと、月次レポートの合計数値では誤差が出るでしょう。

GAなどアクセス解析ツールで判断する

GoogleAnalyticsはお使いですよね?AdWordsと連携すれば、各種指標を取ることができます。

場所は、Analytics左メニューの集客→AdWordsです。

GoogleAnalyticsでもAdWordsのデータを参照できる
GoogleAnalyticsでもAdWordsのデータを参照できる

デメリット:AnalyticsとAdWordsでは数値の計測方法が違うため、誤差が出ます。この誤差が許容範囲内であればアリです。

アナリティクスと AdWords のコンバージョン指標の違い – AdWordsヘルプ

目標達成型にする

ネット広告経由の申込みが判別できるようにだけしておいて、「毎月何件以上ネットからの申し込みがあればOK、細かい数値は追わない」とするのも、広告主さん側の選択肢のひとつです。

目標を達成しさえすれば広告費をどう使おうが(極端な話、全く使ってなかったとしても)構わない、というスタイルです。

デメリット:目標を達成できなかったら広告費(の何割か)を返してもらうという話にもなるでしょうから、受けてもらえる代理店さんが見つかるかどうか…。

ナシではない、という感じです。あまりお勧めしません。弊社もお受け出来ません。

外部ツールを使う

例えばgluなどのレポーティングツールや、ADEBiSなどの広告効果測定ツールを導入するのもひとつの手です。

管理画面を共有することなく、広告効果や進捗を把握できます。

デメリット:費用がかかるため、「管理画面を公開しないから」という理由だけで導入するのはお勧めできません。またAPIの数値はタイムラグがあるため、こちらも若干の誤差が出ます。

まとめ

ちなみに弊社では「閲覧権限」が7割ほどです。

実際の数値と大きくかけ離れたものが通らない環境にしてしまえば、両社が楽だと思うんです。

双方納得する落とし所を見出し、代理店さんと永いお付き合いが出来ることを願っています。