情報の「ストック」と「フロー」を理解しよう
ネットを効果的に活用をするためには、情報には「ストック情報」と「フロー情報」の2種類があることを理解することが重要です。
ストック情報
時間が経過しても価値が減らない情報です。
たとえば、政策や理念、社会問題に対する立場表明などがこれに該当します。
有権者が知りたいのは、このような本質的で継続的な価値、政治家本人の政治に対するスタンスなどの情報であることが多いです。
フロー情報
一方でフロー情報とは、時間の経過とともに価値が薄れる情報です。
たとえば、「今日の活動報告」「イベントの告知」といった日々の出来事がこれに該当します。
適切な媒体の選択
ストック情報はホームページに集約し、誰でも簡単にアクセスできる状態にすることが重要です。
一方、フロー情報はSNSで発信し、有権者の関心を引きつけつつホームページへの誘導を図るべきです。
この役割分担を明確にすることで、情報発信の効率が格段に向上します。
SNSはフロー情報を扱う媒体
SNSは時間とともにタイムラインが流れていくため、基本的にはフロー情報を扱う媒体だと理解してください。
一応「固定表示」という機能もありますので、そこにストック情報を掲載することは可能です。
しかし固定表示は、設定できる数が限られています。
またフロー情報の表示位置を押し下げてしまうため、例えば街頭演説のお知らせなど、直近で極めて重要な情報へのアクセスがしにくくなります。
ホームページとSNSの役割を決める
情報をネットに載せるならホームページもSNSも同じ、というわけではありません。
選挙活動を成功に導くためには、ホームページとSNSをそれぞれ単体で使うのではなく、役割を持たせるべきです。
ホームページを基盤とする
ホームページはストック情報の集約地として機能し、選挙活動の「情報の中核」となります。
政策や理念を整理して掲載し、時間が経っても有権者に正確な情報を提供できます。
またホームページはSNSと違って、掲載する情報の形式や量に制限がありません。
そのため、各SNSに掲載しているようなフロー情報も併せて掲載してください。
「ホームページを見れば、その候補者のことが全て分かる」という状況にしてください。
SNSをホームページへの入り口として活用する
SNSは、有権者との接点を生み出す役割に特化します。
フロー情報を掲載するとともに、投稿にホームページへのリンクを設けることで、自然な形で有権者を誘導できます。
まとめ
媒体に役割を持たせることで、戦略的な情報発信を意識的に形成しましょう。
そのためには、ストック情報とフロー情報を使い分け、ホームページを基盤にSNSを補助ツールとして活用する事が大切です。
SNSは選挙活動のツールとして非常に強力ですが、それを最大限に活かすためには戦略的な設計が必要です。
適切な媒体選びと情報の整理、そして継続的な発信が、有権者の心に響く選挙活動を支える鍵となります。