ネットを選挙に活用することで、得票を大きく伸ばすことは可能です。
しかし現実には後援会事務所・支援者・候補者ご自身のリソース(時間や労力)は有限です。
そのためこれらのリソースを、優先度の高い施策にまず割り振っていく必要があります。
その優先度は、選挙のタイプおよび候補者の立ち位置(新人か現職か)の2軸によって、大きく4つに分けられます。
これが弊社が提唱する、「ネット選挙4タイプ理論」です。
動画を活用したりSNSを活用するなどは、票を獲得するには非常に有効な施策です。
しかし最も大きく影響するのは、それらの個別戦術ではなく、大元の戦略です。
無茶な戦略を戦術によって突破しようとするのは、いくらネットを活用できるとしても、おすすめできません。
まずは選挙のタイプに応じて、最も適切な戦略と戦術セットが何なのかを明らかにしましょう。
大まかな考え方
候補者が多い選挙
候補者が多い選挙では、多くの候補者の中で目立つ必要があります。
そのためには、他の候補者と比べられても目立つような政策を訴えるのが良いでしょう。
例えば、「議会の情報をネットで詳しく発信し、県民参加の県議会を実現します」「就職氷河期世代の支援をします」などです。
「子育て支援施策を打ち出します」「福祉の充実を図ります」などは、同じ事を言ってる候補者がきっとたくさんいるでしょうから、全く目立ちません。
あなたがこれまで子育て支援に関わる事を続けてこられた、など実績がある場合は別ですが・・・。
また「笑顔で暮らせる街づくり」「弱者により沿う○○県」のような抽象度の高い訴求も、このタイプの選挙では同じく埋もれてしまいますので注意してください。
たくさんの人に支持される政策ではなく、こうやって訴求軸を尖らせることで、そんなに多くはなくとも刺さる人がいるような政策を訴えて下さい。
これが「局地戦」と書いている部分です。