SEOは順位アップだけじゃない。3つの目的を理解しよう。

SEOとは何か?

SEOを日本語に訳すと「検索エンジン最適化」です。
ではここでの「最適化」とは、具体的にはどういう意味でしょうか。
多くの方は、上位表示のことだと思っておられるでしょう。

確かに「SEOとは」でGoogle検索するとそのような記事がたくさんヒットするので、仕方ないかもしれません。
しかしこの「SEO=上位表示」という理解は正しくないだけでなく、施策の評価を誤ったり、効果の出ない施策に手を出してしまったりと、あなたのHPに悪影響を及ぼしかねません。

そこでこのページでSEOの定義とその目的について正しく理解し、今後の施策を行う上での足もとを固めましょう。

SEOで効果を出すための3つの視点

ここではSEOを、「より多くの検索ユーザーの課題を、自社のHPで解決してもらうことで、自社のビジネスを伸ばす取り組み」と定義します。
この定義は3つの要素があります。

  • たくさんの人にHPに来てもらう
  • HP内で課題を解決してもらう
  • 自社のビジネスにつなげる

ひとつずつ説明します。

1. より多くの検索ユーザーにHPに来てもらう

検索からの訪問者数は、「検索結果画面に表示された回数 × クリックされた確率」という式で計算できます。
ですので、検索結果画面に表示される回数か、クリックされる確率を高めることで、訪問者数を増やせます。

検索ユーザーは、検索結果の画面を上から順にひとつずつクリックなんてしません。
タイトル・説明文をザッと眺めながら、魅力的で興味を惹いたものをクリックします。
例えば以下のタイトルが並んでいた場合、あなたはどちらをクリックしますか?

表示順位が上がれば、もちろんクリックされやすくはなります。
しかし、このタイトルや説明文を改善することでもクリックされやすくなり、たとえ順位が変わらなくても検索エンジンからの流入量は増えます。

これはすぐにできてお金もかからず効果は抜群なのですが、見落とされがちなため、やっている会社は非常に少ないです。
どんなタイトルにすると良いかについては、こちらの記事にて詳しく説明しています。

2. HP内で課題を解決してもらう

検索ユーザーは、なぜ検索をしているのでしょうか?
それは、自分の抱えている課題を解決したいからです。

先ほど説明した施策でタイトルや説明文に良いことを書いたとしても、HP内で課題が解決できなかった場合、ユーザーは離脱して他のHPへ行ってしまいます。
ですのでHPの内容は基本的には、検索ユーザーの知りたいことを伝え課題を解決してもらう事を書くべきです。

またGoogleは、ユーザーの課題を解決できるHPを高く評価し、より上位に表示させようと調整します。

このように、ユーザーの課題を解決できるHPを作ること上位表示を狙うことは、切り離すことのできないものなのです。
どんなことを書くと検索ユーザーの課題が解決できるのかについては、こちらの記事にて詳しく説明しています。

3. 自社のビジネスにつなげる

たくさんの人にHPに来てもらい、HP内で課題を解決してもらっても、自社のビジネスにつながらなかったら意味がありません。

以前、弊社のクライアントさまで塗装店をやっておられる会社がありました。
ペンキの落とし方についてブログを書いたところ、「ペンキの落とし方」で上位表示されるようになり、毎日のアクセス数が2.5倍ほどに増えました。
これ自体は決して悪いことではありません。

しかし「ペンキの落とし方」で上位表示されたからと言って、果たして問い合わせ数が増えるでしょうか。
また店舗ビジネス・ローカルビジネスには、半径何kmかの「商圏」というものがあります。

大分県外の方がそのブログを読んでも、問い合わせにはつながらないでしょう。
このようにHPへの訪問者数が増え、ユーザーの課題が解決したとしても、自社のビジネスの成果につながらなければSEO施策としての意味は無いのです。

SEOの定義と目的まとめ

このようにSEOは、単に順位を上げるだけではありません。
たくさんの人にHPに来てもらうためには、検索ユーザーの課題を解決できるようなコンテンツが必要です。

またそれをビジネスにつなげるには、自社の見込み顧客がどんな課題を持っているかを理解しなくてはいけません。
この3つの視点について常に意識しつつ、SEO施策を進めていってください。